糖質の基礎知識

 糖質=炭水化物+食物繊維

まず糖質と炭水化物は同じ意味と思われている方も多いと思いますが、この2つは意味少しが違い、炭水化物とは糖質と食物繊維を合わせたもののことを指します。

 

糖質は3大栄養素の1つで、お米やお芋などの穀類に多く含まれ、分解されてブドウ糖となりエネルギー源へと変換されます。

 

脂質も糖質同様にエネルギーとなりますが、糖質は分解・吸収が早く、すぐにエネルギーへと変換できるのが特徴です。

 

糖質にはいくつか種類があり、最小単位である単糖類(ブドウ糖、果糖)や単糖が2つ繋がった二糖類、それ以上の繋がりを持った多糖類があります。

 

お米など穀物に多く含まれるでんぷんなどの多糖類は一度分解され、ブドウ糖などの単糖類になります。

 

ブドウ糖グルコースともよばれ、血液中の糖の濃度が大きくなると、グルコースは肝臓や筋肉でグリコーゲンというでんぷんに少し似た別の多糖類を合成します。

 

肝臓でできたグリコーゲンは肝グリコーゲンとよばれ、主に脳のエネルギーとして優先的に使用されます。

 

そして肝グリコーゲンは貯蔵量が多くなると中性脂肪へと変化してしまいます。

また空腹時は血糖値が下がるため、それを補うために肝グリコーゲンが消費されます。

 

もう1つの筋肉でできたグリコーゲンは筋グリコーゲンとよばれ、運動などのエネルギーとして優先して使用されます。

 

糖質にはそれぞれ甘みを持ち、甘さの強さを表す甘味度というものがあります。

 

表記方法はショ糖を甘さの基準1.0として算出し、例えば果糖は1.2〜1.5、ブドウ糖は0.6〜0.7といった具合になります。

 

お米が甘く感じられるのは、食べたお米のデンプンが口の中の唾液でブドウ糖へと変化するためです。

 

まとめ

糖質は大切な栄養の1つですが、過度に意識して偏った食事をしない限りは不足することはほとんどありません。

 

しかしながら、あまり糖質のことを理解もしないまま糖質制限などのダイエットを行なっている方もいらっしゃいます

 

糖質をとりすぎると体にどのような影響があるのかをある程度理解した上で、糖質のとる量をコントロールし、不足しすぎないように心がけましょう。