ビタミンEの基礎知識

ビタミンEについて

ビタミンEは強い抗酸化力を持つことで知られています。ビタミンEは素晴らしい栄養素ですが、詳しい効果や正しいとり方など十分に知らない方もいると思いますので少し説明したいと思います。

 

ビタミンEは脂溶性のビタミンで、大きく分けてトコフェロールとトコトリエノールの2種類、さらにそれぞれα、β、γ、δと分けられます。

一般にビタミンEというとα-トコフェロールを主とする成分が多いです。

 

ビタミンEの効果

①強い抗酸化力

ビタミンEの最大の特徴は強力な抗酸化作用です。

人の細胞の周りには細胞膜があります。

細胞膜はリン脂質でできおり、これが活性酸素などにより酸化されてしまうと、過酸化脂質となり、細胞が傷ついた状態となって、老化やガンなどにつながってしまいます。

ビタミンEは体内では細胞内に局在し、活性酸素を抑制し、リン脂質の酸化を防ぐため、老化やガンを防いでくれます。

また年をとると皮膚や血管、臓器にもシミができます。これはリポフスチンとよばれる老化色素で、過酸化脂質にタンパク質が結合してできた老化斑です。

ビタミンEによりこの過酸化脂質を抑えることでこのような皮膚のシミも防ぐことができます。

 

また、LDLコレステロールの酸化を防ぐ作用があるため、動脈硬化を防ぎ、血行を促進させる効果があります。

 

②ホルモン分泌の活性化

また抗酸化作用以外の働きとしては、脳下垂体からのホルモンの分泌の促進です。

脳下垂体とは脳にある様々なホルモンの働きをコントロールする部位で、筋肉や脂肪の代謝に関わる成長ホルモン、乳腺や妊娠の継続に関わるプロラクチン、精子卵子の生成を促進する性腺ホルモンなど様々なホルモンに働きかけ、生体の機能維持に役立っています。

 

ビタミンEを多く含む食品

男性で6.5mg、女性は6.0mgが1日の目安となっています。

ビタミンEは植物油やナッツ類に多いです。

私がおすすめするビタミンEを多く含む食品は、

・アーモンド類:10粒で4.55mg

・かぼちゃ:1/16個で6.6mg

・ひまわり油:10mg(小さじ2程度)で3.9mg

 

しかしながらナッツ類や植物油は脂質も多く含むため、過剰にとりすぎることは避けたほうがいいでしょう。

 

上手な取り方

ビタミンE以外の抗酸化作用を持つ栄養素と一緒にとると、それぞれの酸化防止を助けあって効果が高まるため、ビタミンB2、ビタミンC、セレン、β-カロテンなどと一緒にとるようにしましょう。

またビタミンEは自身が酸化してしまうため、油などは早めに使い切るようにして、なるべく食材が新鮮なうちにとるようにしましょう。

 

難しければサプリメント

普段の生活でとることが難しい方はサプリメントで補うという方法もあります。

市販のサプリでは1〜3ヶ月分を1000円前後で買えて、さらに配合量もかなり多いため手軽にとることができます。

 

ただ、一般的にビタミンEは天然型のものの方が生理活性が高く、安く売られているサプリメントのほとんどは特に記載がない限りは合成型がほとんどです。

意味がないということはないので合成品でも良いのですが、食品と同じような感覚でとりたいと思っている方は、少しだけ高くなりますが天然型のサプリメントをおすすめします。

 

有名でおすすめなものとしてはライフスタイルの「マルチビタミン&マルチミネラル 」や「ビタミンE 400I.U」などがあります。

これらはすべて天然の原料を使用しており、吸収を良くするためにタイムリリース加工やキレート加工という、他社にはみられない処理がされております。

 

少し高くなってしまいますが、マルチビタミン&マルチミネラルの1.5ヶ月分でも3000円しない値段で買えますので食生活を改善したいと考えている方からすればお得かなと思います。

 

興味のある方はぜひ試してみてください。